10月8日に、京都大学山中伸弥教授のノーベル生理学・医学賞の受賞が発表されました。
一昨年(平成22年)に第9回日本再生医療学会総会が広島で開催されました。その際、3月19日、山中教授のSYINYA YAMANAKAレクチャー「iPS細胞の可能性と課題」があり、私も聴講しました。会場は立見席が出るほど盛況でした。教授はiPS細胞の腫瘍形成について述べ、新しい研究棟は壁を取り払い、上下の階にも自由に行き来できる施設で、5年以内に臨床応用を完成させると講演されました。
高校(柔道)、大学(ラグビー)で骨折を繰り返したことから整形外科医を志望されたという事に、親近感を感じます。しかし、手術等が苦手なため臨床医はあきらめ、基礎研究の道に進んでこの非凡な力を発揮されたのには、本当に人生とはわからないな、と思います。
一昨日(10月21日)もNHKスペシャルで「iPS細胞革命」と題して放送されていましたが、発想の原点を追跡し、また再生医療や難病治療・新薬開発につながる研究が次々と行われ、今後医療現場は激変することでしょう。
「多くの難病の患者さんを救いたい」という崇高な志の下に、若き研究者達を結集して、ますますご活躍されることを祈念したいと思います。